共通ガイド練習と安全を整える

痛みがあるときに練習を止めて相談する目安

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練習中に痛みが出たら、「あと1回できるか」より、いったん動作を止めて状態を伝えることを優先します。この記事は病名を判断したり、治療を決めたりするものではありません。痛む動きを何度も再現して、本人や保護者だけで安全を確かめようとしないでください。

この記事の内容

意識や呼吸の異常、頭を打った後の危険な症状は救急へ

呼びかけに反応しない、意識がはっきりしない、呼吸が苦しいといった場合は、練習の相談ではなく救急対応が必要です。日本では119番へ連絡し、会場の住所、本人の状態、起きたことを伝え、指令員の案内に従います。[1]

頭に衝撃を受けた後の、繰り返す嘔吐、けいれん、強くなる頭痛、起こしても目を覚ましにくい状態なども、直ちに救急の判断が必要な危険サインです。すべての症状がそろうまで待つ必要はありません。[2]

周囲の大人は役割を分け、一人が通報し、別の人が会場の救護担当へ知らせます。診断用の動画を撮ることや、所属コーチの返信を待つことより、必要な救助を優先してください。

頭を打って「少し変だ」と感じたら、その日の競技へ戻さない

脳しんとうが疑われる場合、CDCは直ちに競技から外し、受傷当日は復帰させず、医療者が復帰を認めるまで参加を控えるよう案内しています。重症かどうかを周囲だけで決めず、医療機関で確認します。[3]

「受け答えができるから平気」「少し休んで元気になったから出場できる」といった判断で、通し練習や大会へ戻さないでください。受傷の状況、意識を失ったか、本人が訴えている症状を、付き添う大人にも引き継ぎます。

強い痛みや大きな腫れ、体重をかけられない状態も放置しない

足をひねった、着地で痛めたなどの後に、痛みや腫れが強い、悪化している、足へ体重をかけられない、数歩も歩きにくいといった場合は、練習を再開せず、速やかに医療機関へ相談します。見た目の変形、しびれ、けがをした部分の皮膚色の変化や冷たさがある場合は、直ちに救急受診の判断が必要です。[4]

「歩けたら骨折ではない」「腫れが少ないから軽いけが」と自分たちで決めつけず、会場に救護担当がいれば知らせます。テーピングで固定すれば出場してよい、と保護者だけで判断しないでください。

続く痛みは、練習方法の工夫だけで解決しようとしない

転倒や衝突がなくても、同じ場所の痛みが続く場合があります。米国整形外科学会の体操向け資料も、続く腰や肘の痛みなどを早めに把握し、医療機関へ相談する重要性を説明しています。[5]

痛みを避けるために別の動きを勝手に増やすのではなく、まず指導者へ伝えます。「ジャンプは痛いが歩ける」「練習後も同じ場所が痛む」のように、本人が話せる範囲で状況を共有してください。「成長期だから」「前も同じだったから」と周囲だけで理由を決めないことが大切です。

痛みの強さを示す数字だけで、続行の可否は決まりません。いつから続いているか、普段できる動作に支障があるか、悪くなっているかも、受診の際に伝えます。

受診では、競技名だけでなく練習内容も伝える

相談のためにまとめておくとよいのは、痛む場所、始まった時期、きっかけ、痛む場面、その後の変化です。大会予定がある場合も隠さず伝え、出場できると決めつけずに相談します。

演技動画が手元にあれば説明の補助になりますが、受診前に痛む技を撮り直す必要はありません。使っている薬や、受けた処置がある場合も伝えてください。

練習再開では「何日たったか」だけで判断せず、医療者の指示を指導者と共有します。どの動作を再開できるか、避ける内容は何か、症状が戻ったときにどうするかを確認し、本人が中止を申し出られる状態を作りましょう。

参考資料・公式情報

  1. 救急車を呼ぶ時は長野市
  2. Signs and Symptoms of ConcussionCenters for Disease Control and Prevention(CDC)
  3. Responding to a Sports-related ConcussionCenters for Disease Control and Prevention(CDC)
  4. Sprains and strainsNHS
  5. Gymnastics Injury PreventionAmerican Academy of Orthopaedic Surgeons / OrthoInfo

参照日:2026年9月5日

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